
バックパックキャンプの注意点
- 作成日
- 編集日2026-07-30
食料・飲み物の持ち運びの難しさ、安いバックパックの耐久度問題、刃物の外付けと銃砲法、底の摩耗、防寒・暑さ対策まで。バックパックキャンプならではの注意点を実体験ベースでまとめています。

概要
バックパックキャンプならではの注意点をまとめたページです。
食料・飲み物の持ち運びの難しさ、安いバックパックの耐久度、外付けギアと刃物の法律、底の破れ、防寒・暑さ対策と「バックパックという制限」から生まれる悩みを実体験ベースで紹介しています。
食料・飲み物
バックパックでキャンプをする時の1番の悩みどころが飲食物だと思っています。
その理由は2つあり、1つは「バックパックに入らない」。もう1つは「入ったとしても保冷力が弱い」です。
なのでバックパックを使用している人でも殆どの人はクーラーボックスを別で持っていっています。
バックパックに入らない
そもそもギアを入れただけでバックパックがいっぱいいっぱいな事が多く、ちょっとしたスペースが余っていたとしても飲食物は場所を取るし重いので入らない事が多いです。
食べ物に関しては「パックから出す」「食べる分だけ小分け」等の工夫をすることで入れることも可能です。が、飲み物(特にお酒)に関してはビールのパックや「お酒 + 割物 + 氷」を家から持参となると難しいです。ギア詰めた後に残る余裕にもよりますが
保冷力が弱い
上記で食べ物ならバックパックに詰め込めると書きましたが、今度は保冷力の問題があります。
バックパックに入れるならソフトクーラーボックス一択になり、ソフトの中でも薄いもの(小さい物)になりがちです。
なので保冷剤やクーラー次第ではありますが、欲張らなければ冬キャンプならいけるレベルです。
夏場はお肉を凍らせる等の対策をしておかないと危険です。
昔そのまま持っていった時はちょっと怪しい感じになった経験があります。
耐久度不足
主に1万円前後の安いバックパックでのお話。
バックパックは背負ってしまえば重量が分散されますが、持ち上げる時に重量が1点に集中します。
なので安物だとショルダーストラップ(肩に引っ掛ける部分)の繋ぎが崩れることがあります。
私自身ギアの総重量を測っていないので明言はできませんが、バックパックキャンプでの総重量の目安としては10kgくらいだと思います。(バックパックの重さ抜きで)
引用元:バックパックキャンプのギア選びのコツ
体感15kgくらいでも問題ないですが、10kg超えた辺りからしんどくて「軽いギアに買い替えよう」と思い始めるラインな気がしています。
以下の画像は手で持つ部分ですが、ショルダーもこのようになってきます。


人ぞれぞれなので断言できませんが、「物持ちがいい・物を壊さない」の異名を持つ私の場合はギア10kg前後で2~3年、回数では20回行かないくらいで上記写真状態になりました。
外付け装備
キャンプではバックパックの外側に色々なギアを吊るしたり括り付けたりするのが流行っていますが、注意も必要です。


まず1番多いのが「引っかかる」です。
その中でも特に多いのはパラコード。森を歩いてる時の木や行き帰りの家など。
歩いてる時に引っかかると10kg超えてるであろうバックパックが持っていかれるので変な転び方をしかねません。
他にも金属系のギアを何かにぶつけて傷がつくなども。ギアならいいですが、家の物や車が傷つくことが多いです。
刃物 銃砲法
ですが外付けで1番気をつけないといけないのは刃物についてです。
多くの人が斧などの長物の刃物を外付けしているのを拝見しますが、警察にしょっぴかれる"可能性"があるので注意が必要です。
銃砲法の第22条で以下のように定められております。
刃体の長さが6センチメートルをこえる刃物については、何人も、業務その他正当な理由による場合を除いては、これを携帯してはならない。
引用元:警視庁
警視庁のサイトで「携帯」について以下のような注釈があります。
自宅又は居室以外の場所で刃物を手に持ち、あるいは身体に帯びる等して、これを直ちに使用し得る状態で身辺に置くことをいい、かつ、その状態が多少継続することをいうとされています。
引用元:警視庁
上記の「直ちに使用し得る状態」がバックパックの外付けに該当する可能性があります。
※上記は銃刀法ですが、軽犯罪法でもほぼ同等の条件になります。
自宅又は居室以外の場所で、手に持ったり、身体に帯びるなど直ちに使用できる状態で、人目につかないよう隠して身辺に置くことをいいます。
引用元:警視庁
よく言われる対策としては「刃物は二重に梱包する」です。
直ちに使用し得る状態
「バックパックに縛ってるからすぐには使えないよ」と考える人もいるそうですが、警察から見れば「抜けば使える」という認識になります。
ですが絶対ダメというものでもありません。
警察個人個人の判断で、「危険性なさそう」「最近流行ってるもんね」等の理由からお咎めなしのパターンも大いにありえます。上記で「可能性がある」と書いたのはこのため。
二重の梱包
「直ちに使用」の対策として取られる二重梱包ですが、シース(鞘)で1重、さらに刃物自体を何かに入れることで2重となります。
なのでシース付けてバックパックに入れれば二重となります。
底が破れる
稀ではあるものの、底の摩耗には気づきにくいので頭の片隅に置いておきましょう。
まず登山などと違い、キャンプ用の重いギアをしこたま詰め込んだ状態です。なのでバックパックを下ろす時に勢いがつきやすく、背負うときにも地面の上で引きずるように動かす人も多いです。10kg超えの物を入れた状態で
地面が土・砂ならいいですが、河川敷などで石が多い場所で上記のようなことをしていると、底の生地が摩耗して破れに繋がることがあります。
この場合は底を保護できるようなギアを外付けすることで守ることが出来ます。


防寒や暑さ対策
どうにかしたいと思っても、バックパックという制限の中でどうにも出来ないこともあるので、自分の耐久度とも相談してバックパック1つに収めるのを諦めることも視野に入れておきましょう。
また年々、夏は熱く冬は寒くなっているので、私はバックパックキャンプの限界すら感じています。まだまだ続けますが
夏の暑さ対策
冬と比べて対策自体は比較的楽ではあるものの、暖かくしてしまえばいい冬ほどコントロールしにくいので注意が必要です。
暑さ対策としてできるのは以下が考えられます。
- タープで日陰を作る
- テント内の換気
- 携帯扇風機
- 黒を避ける
- 保冷剤扇風機
- 冷足湯
タープと携帯扇風機は言わずもがなです。
タープが難しい場合は日陰になっている場所に設営することを心がけましょう。
汚れを気にして黒っぽい服を選びがちですが、黒は熱を吸収してしまうので避けましょう。
国立環境研究の記録によると白と黒の服で20℃以上の差が出たそうです。
詳しくは夏キャンプの暑さ対策ページでも紹介しています。
私は代謝が良すぎるのでタープで日陰を作って水2L飲んでも、汗のかきすぎで脱水状態 + 熱中症気味に陥り2~3時間で帰宅したこともあります。
冬の防寒
対策内容自体は「暖かくする」「冷気の遮断」と簡単ですが、そのために必要な物が多いし基本的にかさばるのでバックパックキャンプに不向きというどうしようもない状態です。
また価格も高価になりがちで、さらに一流ブランドでは「防寒なのに小さい」など付加価値が付くのでより高くなります。
なのでバックパックキャンプではベースのギア選びを防寒性の高いものにしておきましょう。
そうすることで「夏用1万円 + 冬用3万円」ではなく「冬用3万円」で済み、予算を抑えることが出来たりサイズ面での選び直しも減らせます。
寒さ対策としてできるのは以下が考えられます。
冷気対策
- ストーブ
- 焚き火
- 防寒着
- カイロ
- 温かい飲食物
床冷え対策
- 高価なマット
- 高価なシュラフ
- チェア用マット
- コット
風対策
- タープや陣幕
- テントのスカート
対策として書いていますが、ほぼすべて必須です。
ストーブは無くても大丈夫ですが、その分他のギアにストーブがいらないレベルの性能が求められます。
私もまだ始めたばかりの頃にマット系を安物で揃えており、床冷えで背中に激痛 + 寝れないに陥りました。
その後は氷点下の中残り少ない薪を少しずつ燃やして、火力の弱い暖房で朝まで過ごすという地獄の思いを経験したことがあります。