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パラコードの基本スペックと選び方

  • 作成日
  • 編集日2024-07-08

パラコードの基本スペックや種類からキャンプシーンに適した選び方を解説。

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概要

基本的なスペックからキャンプシーンでの使用に適したパラコードの選び方を解説しています。
パラコードはクライミングなどにも使われるので種類が多いですが、オーバースペックにならないように最適なパラコードを見つけましょう。

構造と基本スペック

パラコードは小さいロープを複数本合わせて外皮で覆う「編みロープ」と言われる構造になっており、パラコードだけでなく、アウトドアシーンで使われるロープの大半はこの「編みロープ」の構造をしています。
※天然素材では複数の小ロープを編んで1本にして外皮で覆うパターンもあります。

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この編みロープは扱いやすくキンク(よれ・よじれ)も起こりにくく、伸び率が高いため衝撃吸収にも優れています。

現在パラコードの種類はシーンに合わせて、素材・芯の本数・太さなど、多くの種類が作られていますが、パラシュートコードとしての一般的なスペックは以下の通りです。

素材ナイロン製
7芯
太さ4mm
耐荷重250kg

芯の数

芯の数は5芯、7芯、9芯辺りがよく見られる本数です。
本数が多ければ強度が増し、少なければ落ちますが、キャンプシーンどれを選んでも感じ取れるほどの違いはありません。

中には火口に使える芯が入ってる物なども売られていますが、実用性は低いので通常のパラコードで問題ありません。
比較したことはありませんが、同じ太さでも9芯は7芯より少し太い場合があるとの声も聞いたことがあります。

太さ

太さは1mm単位で2~9mmが一般的に見られます。
太さにより強度も変わってはきますが、基本的には用途に合わせて選ぶようにしましょう。

キャンプでは3mmか4mmのパラコードがよく使われています。
基本的に4mm以上の太いパラコードは雨水がパラコードを伝ってハンモックやタープ内に侵入してくる、2mmなどの細いパラコードは結び目が解きにくいなどのデメリットがあります。

素材

基本は強度の強いナイロン製になりますが、現在では色々な素材のものも発売されています。

ポリプロピレン製のパラコードは安価で水に強いが、強度が弱く紫外線に弱い。
ポリエステル製のパラコードはナイロンの特性に似ているが、強度が弱く水に強い特性がある。

説明だけ見るとナイロン製は水に弱いイメージがありますが、キャンプシーンでは特筆するほどのデメリットではありません。

選び方

基本的には上記に記している基本スペックの物で大丈夫ですが、注意点などをまとめておきます。

太さ

ベースは汎用的に使える3mmで、ファミリータイプの大きいテントやタープの場合は4mmでもいいでしょう。
6mm以上は太すぎて使いたいシーンで使えない場面もあるので注意しましょう。

刃物や焚き火などの原因を抜けば、キャンプシーンで普通に使っていてパラコードが切れたと聞くことはまずないので、3mm以上であれば細いから切れるなどの心配はいりません。

素材

キャンプシーンではナイロンで問題ないですが、安い物はこっそりポリプロピレンだったりするのでナイロンであるかの確認だけしておきましょう。

色や模様

ファミリーでの使用やサイトの区切りがない場所では赤などの目立つ色や、反射材入りの光るパラコードを選ぶようにしましょう。
転んで怪我で済めばいいですが、鋭利な石や枝が突き刺さる・焚き火やテントをひっくり返して火事になるなど、よく聞くので注意しましょう。

ブラウンやダークグリーンなどの自然色を選ぶと見栄えが良くなりますが、人が少ない場所や他人の転倒の心配がない場所で使うようにしましょう。

長さ

高価ものでもないので数十メートル単位で買ってもいいですが、好みの変化やテントに合わせてなどの理由で少なく買う場合は、1本2~3メートルと予備にプラス2~3メートルで計算しましょう。

ハンモックで使用する時は4メートルを2本ほど持っておくともしもの時に便利です。