ポーランド軍 ポンチョテント レビュー
- 作成日
- 編集日2024-07-08
【軍幕女子のインタビューあり】ポーランド軍のポンチョテントをレビュー。軍幕の説明から張り方、二股化、プラシパラトカのと合わせ方などを解説。
概要
軍幕と聞いてポーランド軍のポンチョテントを1番に思い描く人もいるくらいには質実剛健で王道な軍幕テント。
軍幕に詳しくなくてもとりあえず軍幕を見かけたら「軍幕はポーランドが1番好きなんですよねー」言うとけばなんとかなる。知らんけど
テントの種類的にはティピー型のワンポールテントでソロキャンプにピッタリサイズ。
ただ本当にぴったりだから装備が多い人や余裕が欲しい人には不向き。
素材はコットンだから重かったりかさばったりするけど、それもコットンの粋な部分。
コットンは火の粉くらい屁の河童なのでテントの近くで焚き火しても全然へっちゃら。
ポーランド軍テント使ってる人は基本テントの目の前で焚き火してるイメージ。
ちなみに「コットンだから燃えない」ってよく見るけど火の粉や熱で溶けないってだけで、1度火が着いたらポリエステルより燃えるそうな。
ってのを昔なにかで読んだ。軍幕燃やしたってのは聞いたことないけど。
床もインナーも何もないから虫がダメな人や、人体によろしくない虫が生息する場所では蚊帳とかを別途買う方が安全です。
「男は虫なんか気にしないぜ」って言いながらマダニと病院デートしてる人何人も知っています。
テントのサイズ
気にする人が少ないからSNSでサイズに関することは見かけないけど実は3種類のサイズがあります。
Ⅰ | 160cm ~ 170cm / ハトメ1個 |
---|---|
Ⅱ | 170cm ~ 180cm / ハトメ2個 |
Ⅲ | 180cm ~ 190cm / ハトメ3個 |
このサイズはポンチョとして着たときの長さなんだとか。
でもテントとしても高さもこんな感じ。
サイズに関しては基本的に微々たる差だけどAmazonのレビューとか質問に使用感書いてあったりするから見てみるといいかも。
サイズⅠ、サイズⅡ、サイズⅢ
タグとかテント自体にサイズが印字されてるけど見にくかったりタグが無かったりもあるんで「こまけーこと気にするやつは軍物に手出すな」ってやつです。
あと2人分で1組だから2枚組を買っても両方同じ年代同じサイズとも限らない男気仕様です。
なんならサイズと印字が全然違うこともあるとか?
「こまけーこと気にするやつは軍物に手出すな」ですね。
ポンチョの両端の下(ペグ打つ部分)にハトメがあって、サイズによってハトメの数も違うのでそれで見分けることも可能。
2枚組を買っても違うサイズが来ることがあるって言ったけど、サイズ違いでも全然張れるらしいです。知らんけど
そりゃサイズ違うからズレるけど全然張れ「こまけーこと気にするや(略)
ポンチョだよ
ポンチョテントって言うくらいだから雨具(ポンチョ)として着れます。
他の軍物のポンチョと比べるとすこぶる着やすいし、両腕出せるから便利。(プラシパラトカは片腕しか出せない)
で、このポンチョを2枚1組にしてくっつければテントの完成。
だからペグもポールも2組に分かれてて、2人のセットを持ち寄って1つのテントになるって感じ。
防水性
コットンは水を含むと繊維が膨張して気密性が高くなるので、そのままでもある程度防水してくれます。
ポーランド軍のポンチョテントは、さらにワックス加工もされているので撥水性もあり大概の雨ならテントから浸水してくることはありません。
ワックス加工されていて買ったままで雨の中でも使えるとは言え、年季が入っているのでワックスの撥水性能は弱ってると思ってください。
撥水機能が劣化してると局所的に染みてくるので、タープなどの防水性のある物で屋根を作って対策しましょう。
タープが理想ですがビニールシートやカッパなどでもいいので上部に装備させて、てっぺんさえ死守すれば雨が染みてきても身体に触れることは滅多に無いのでとりあえず安心です。
ワックス加工
ワックス加工は自分でもできるのでフェールラーベンのグリーンランドワックスを使って再加工してみましょう。
やり方はワックスを塗ってヒートガン・アイロン・ドライヤーなどで溶かす(浸透させる)だけですが、とても根気のいる作業なので軽い気持ちでやり始めると引き返せなくなります。
ほとんどの人が「二度とやりたくない」と言うほど過酷です。
グリーンランドワックス加工した生地はこちら。
部分的にしか加工していませんが、塗り30分の溶かし15分で合計45分程度かかりました。
ちなみにグリーンランドワックスは簡単に自作できるので興味のある方は下記ページも見てみてください。
グリーンランドワックス加工
コットンやポリコットンなどの布製品をグリーンランドワックスで防水加工。
グリーンランドワックスの作り方
材料を湯煎するだけで作れる防水加工用のグリーンランドワックスの作り方を解説。
大変さがわかる動画も置いときますね。4分くらいから
その他
テントからの浸水はそんなにありませんが、床がなくサイズも小さいので地面からの浸水には注意しましょう。
「少し入ってくる = 寝袋が濡れる」になりかねないので、グランドシートやテント周りに水除用の溝を掘って対策をしましょう。
またテントが地面に接地していると、コットンの特性上地面から汚れた泥水を吸ってしまい掃除が大変なので、下記で紹介するバンジーコードなどで隙間を作って対策しておきましょう。
雨対策を万全にしても1番厄介なのは湿気かも。雨の日はすごいジメジメします…。
テントの張り方
けっこうテキトーに張れる。
パリッとかっこよく張るのもいいけど、伸縮性のあるポリエステルなんかと違ってテントへの張力ダメージも少なくなるのでテキトーにだるーんって張られてる方が個人的に好きだし。
多分みんな張り方色々あると思うけど、軽めに数本ペグ打ってからポールおっ立てて、ペグを打ち直してく。って感じかな?
なんならテント張る時よりも、防水のためにボタンは2穴通したり、天井部は裏返したりしなきゃいけない2枚を連結させる時の方が注意が必要かも。
天井部は何も気にしないでやると2枚になっている部分にポールを挟んじゃいそうけど(画像1枚目)、正式には逆方向にポールを挿して2枚になってるのを裏っ返すのが正解(画像3枚目)。
画像2枚目の黄色い丸印の部分が頂点になる感じね。
裏っ返すってなんやねんって感じだけど、ボタンをフラップを挟むように2穴通して止めてみるとバチッと違和感なく張れるのに気がつくはず。裏っ返すだけだけど一応動画撮ってみた。
こうして見ると雨の侵入を防いでいるのがわかりやすい。そんでフラップを挟むことで横からの浸水も防いでるってわけ。
裏表
実はポーランド軍幕にも裏表があるんだけど、どっちで張ろうが大差ないし、逆に張ったとしても全然雨をしのげる。
SNSを見ると世界中のみんながゴチャゴチャに張ってるくらい大差ない。なんならこのページの写真も裏表知ってるくせに全部逆だし。
一応、腕を通す穴を見てみると外側にフラップが着いていて雨の侵入を防いでる構造になってるのが一目瞭然。
ちなみに肩部の二重構造になってるやつはポンチョとして着た時に摩擦で擦り減ってしまうのを防ぐための物だったりする。
なのでこの二重構造が見える方が裏ってこと。
防水性の項目で説明したように撥水はするけど濡れる生地なので水の溜まりやすい肩部に防水補強としての意味もあるとか。
意味がわかると内側なんだなーってわかる。
テントの時もポンチョの時も裏表は一緒。逆に着たら雨の日に両側が濡れちゃうから当たり前だけど。
まあでも裏とか表とかこまけーことは気にするなってことね。
バンジーコード
ハトメが小さくてペグが入らなかったり便利なこともあるから、ハトメにバンジーコード引っ掛けて使う人もいたりいなかったり。
特にドア部の開け締め多い人はバンジーコード便利だよ。
パラコードとかカラビナを付けてる人もおるよね。
はとめにペグを通しちゃうとドアの開け閉めする時にいちいちペグを打ち直さなきゃいけないし、ペグ打たないと風でペラペラ煽られちゃうけど、バンジーコードなら引っ掛けてるゴムを付け替えるだけで固定できるから楽にドアの開け閉めができるよ。
バンジーコード使うと下に隙間ができてそれを嫌う人もいるけど、石とか木を並べちゃえば隙間も解決します。
なんなら夏は並べた木に虫除けスプレーをジャバジャバかけて虫ガードとしてマストアイテムと化してます。
奥の方隙間開いてるでしょ。これは風で煽られてるから極端に隙間開いてるけどこんな感じ。
テントが地面に触れてると地中の水分を吸い取ってテントが汚れなくて好きって人もいる。
個人的には倒木や長さが違うポールで立てたり、広く低く立てることが多いから、天地や広さが変わってもゴムの伸縮性で補ってくれるので好き。
ポール二股化
自作したり買ったりでポールを二股化すれば中も広々使えます。あと落ちてる木使ったり。
コット入れる人は高確率で二股化してる。二股化しないとコット入れられないって言う人もいるけど、張り方次第ではボディビルダーのTシャツくらいギッチギチになるけどセンターポールでも入る。
でもコット使うくらい利便性重視の人はみんな二股化してる気がする。
簡単なのテニスボールに穴を2つ開けてポールぶっ刺すだけ
テニスボールじゃなくてもそのくらいの大きさのボールだったら何でもできる。
あとはトライポッドとかリッジラインから天井部を吊るす人もいる。
トライポッドはよくダッチオーブン吊るしてるようなアレのことで、倒木なんかでトライポッド作ってテントの天井を吊るすやり方。
リッジラインはタープかけるのに作ったりする木と木の間をロープで真っ直ぐ繋ぐやつ、にテントの天井を吊るすやり方。
市販の二股ポールなんかも使えるけど、物によっては問題なく建てれるけどポールが少し長いとかあるらしいので1度チェックしてから買いましょう。
プラシパラトカ
プラシパラトカってのはソ連軍のポンチョテントのことで、ポンチョテントと言われはするけどどっちつかずの器用貧乏な布のこと。
多分テントとしてもポンチョとしても使ってる人は少なくて、タープとして使われることが多い。ちなみにプラシパラトカと似た東ドイツ軍のシェルターハーフってポンチョテントもある。
テントのてっぺんとタープのお尻を合わせて、居住スペース上部を完璧に覆うように張る人が多いけど、写真のようにテントに被さるように屋根っぽく張ると、夏は直射日光を浴びてテントが熱くなるのを防いで、冬もテントが凍ったりするのを防いでくれます。
こう見えて土砂降りじゃなければ雨もしのげる。
プラシパラトカを2枚使って、ポーランド軍テントに組み合わせればパップテント化も出来ます。
ポーランド軍テントの結合部にプラシパラトカを結合するだけ。
って言ってもボタンの穴が3つくらいしか合わないからボタンを新設する必要あり。
そのまま3つだけの結合でもいけるっちゃいけるけど。なんなら雨の中1つもボタン止めずに使ってた時もあるけど。
ボタン加工はジーンズタックでボタン付けちゃうのが一般的なのかな?
自分はタープクリップにジーンズタック付けて取外し可能なボタン作って使ってます。
ヤフオクに売ってたの真似て作ったのは内緒。
あ、設営にはポールが4つ必要になるよ。
コットンのでけー布4枚にポール4つにペグも必要でだいぶかさばる。
確かに広くなるけどテント内を1ヘクタールも余すことなく使うとかって人じゃないと費用対効果悪いかも?
ソロキャンプでこの敷地どうやって使い切るの?
ポーランド軍テントの畳み方
畳み方なんて別に何でもよかろーもんではあるんだけど、けっこう色んな所で紹介されてるキレイに畳めるやり方をご紹介。
ライフハック系の衣類の畳み方でよく見る「クルっと包んで止めちゃう」的なやつ。
やり方を文字で説明してもなんのこっちゃわからんので、ツイッターにアップしてる動画を見てみてください。
多分だいたいこれでわかると思います。
ちなみにこれ最初の畳み方を変えると仕上がりの大きさも変わってくるんで自分好みの畳み方をみつけてちょ。
動画だと三つ折りから巻いていって太短い仕上がりで、最初に縦に半分に折って(長方形にして)から三つ折りにして巻けば細長い仕上がりになったりするよ。
あとこれはポーランド軍テントだけじゃなくてプラシパラトカでも何でもできる畳み方ね。
「クルっと包んで止めちゃう」ができれば、タープでも服でもなんでもできちゃうよ。
軍幕女子
最近はキャンプブームも相まって女性にも人気なんです軍幕。SNSなんかでも#軍幕女子ってハッシュタグがあったりして。そろそろCanCamでも「今年のマストバイアイテム♪」なんて特集が組まれるとか組まれないとか。
バリッと野性味を出して張ってる方も、女性らしくお洒落に張る方もいて両方素晴らしい。ユートピアかな?
かっこよさを可愛く魅せるってすごくかっこいいかわいい(語彙力)。
やっぱりポーランド軍幕が多い印象。軍幕を選ぶに至った経緯も聞いてみました。
五十音順
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いろはキャンプさん
軍幕を選んだ理由元々ミリタリーに興味があり、軍人の方々がこれを使って戦いに備え野営をしていたという姿に憧れて、ぜひ自分も軍幕でキャンプをしてみたいと思いました。また、生地が丈夫で焚き火にも強いという実用性も良かったです。
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さちぴーさん
軍幕を選んだ理由程よい狭さと無骨さ、設営の簡単さですね!モノポールかつ小さめなので設営がしやすいなと思いました。貼り姿もかっこよく、小さいのに程よい秘密基地のような空間にとても惹かれました!
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ちびぃさん
軍幕を選んだ理由ブッシュクラフトとの相性が抜群でかっこいいからです!
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camp_misaryneさん
軍幕を選んだ理由20年前に祖父から譲り受けた、歴史ある品です。
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FB愛チャンネル 19さん
軍幕を選んだ理由女ですけどロマン!!
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my.camp.styleさん
軍幕を選んだ理由一言で言うなら「カッコいいから」!これに尽きる!
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