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[Coleman] コールマン スポーツスターⅡ 508A レビュー

  • 作成日
  • 編集日2024-07-08

ホワイトガソリンを使用するワンバーナーの定番!耐久力もあるのにシンプルな構造で分解整備も簡単楽ちん。これぞ一生モノのキャンプギア!

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概要

気温の変化、寒冷地に強いホワイトガソリン燃料式定番のワンバーナーストーブ。
このストーブのルーツは1941年、第2次世界大戦用に開発された伝説のGIストーブだ。
この時軍から提示されたオーダーは、約-51℃から+52℃の環境下でもあらゆる燃料が使用でき、1ℓ弱のミルクボトルよりもさらに小さくという過酷なもの。
しかし2ヶ月後に収められた製品は、スペックを全て満たし重さわずか3.5ポンド・「ジープとGIストーブっこそ、第2次世界大戦で生まれた最も重要なものである」という賛辞まであったのだ。

引用元:https://ec.coleman.co.jp/
火力最高時約2,125kcal/
タンク容量約520cc
燃焼時間約1.5~3時間
本体サイズ約φ14×14(h)cm
重量約960g
付属品プラスチックケース
ジェネレーターModel 400B2891
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現在は廃盤となっています

ホワイトガソリンを使用するシングルバーナー。
本体と燃料の他に給油用のフューエルファネルガソリンフィラーIIが必要。

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コールマンのワンバーナーの中に、508Aと形が一緒で無鉛ガソリンの通常使用が可能とされている533(デュアルフューエル)もありますが、508Aも一応無鉛ガソリンは使ます。(ジェネレーターの劣化が早まるらしいので自己責任)
ちなみになぜワンバーナー(シングルバーナー)と言うかというと、二口になっているツーバーナーストーブがあるから。

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使い方

コールマンの説明をそのまま引用します。

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燃料を入れる

燃料レバーを「OFF」にする

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燃料を入れる

燃料キャップを外し、燃料をタンクに注入する

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ポンピングする

ポンピングノブを左に2回展させる。

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ポンピングする

親指で穴を押さえ、ポンピングが固くなるまで25~30回以上ポンピングして、ノブを押し込んで右に止まるまで回す。

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点火

先の長いライター等の火をバーナー部に近づけてから、燃料レバーを左に回して点火する

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点火

点火直後さらにポンピングする。

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火力調整と消化

燃料レバーを左右に回して火力を調整する。

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火力調整と消化

燃料レバーを右に止まるまで回して、消化する。

コツとしてはポンピングに妥協しない、ライター点火はびっくりするので注意、火力は調整できないと思え。こんな感じ

フューエルファネルの使い方

フューエルファネルは給油時に中が見えないスポーツスターⅡでも、ガソリンが溢れないように工夫されています。
なのでその特性を理解していないと溢れるので注意しましょう。
ちなみにファネルを使うと理想の空燃比の2:8になるように給油できます。

給油手順

  • ファネルの口が長い方を外側にして給油口にしっかり差し込む。
  • 缶の注ぎ口が下になるようにするか、缶を横向きにしてゆっくり燃料を入れる。
  • ファネル内に燃料が溜まるようになったら給油をやめる。
  • ファネルを抜くとファネル内のガソリンがタンクに入っていくので、ガソリンの量を確認しながら少しずつ引き抜く。

注意点としてはガソリンをゆっくり入れることと、ファネル内のガソリンが全て入ったように見えてもフィルターより下にガソリンが溜まっている事があるので最後までゆっくり引き抜くこと。

②については、燃料を入れる時に缶の注ぎ口を下にしてしまうと、酸素の逃げ道が無く溢れるように出るしまいます。
なので注ぎ口を上にするか缶を横向きにすると、空気を取り込めるのでスムーズに入れられます。<

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またフューエルファネルの黒いチューブとフィルターは掃除ができるように引き抜くことができます。
チューブは普通に引けば取れて、その後に差し込み口の方から細い棒などでフィルターを推してやるとフィルターも取れます。

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構造

構造的には黒いチューブが空気の逃げ道になっていて、タンク内のガソリンがチューブまで届くと空気の逃げ道が無くなりガソリンがファネル内に溜まるという仕組みです。
そしてファネルを抜くと再度空気が抜けるのでファンネル内のガソリンがタンク内に入っていきます。

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注意点は黒いチューブより上にガソリンを入れると上記の構造が機能しなくなるのでガソリンは黒いチューブより下までにすること。
またファンネル内のガソリンが落ちる速度より早く抜くと当然こぼれるのでファンネルはゆっくり抜くこと。

ガソリンストーブとガスバーナーの違い

コールマンのスポーツスターⅡとの比較というよりも、ガソリンストーブとガスバーナー違いになります。

ガソリンストーブガスバーナーの違い
耐冷×
耐熱×
耐風
耐久性
火力調整×
収納×△~○
手間×
燃料入手
燃費

耐冷

これが1番の利点で、冬キャンプではガスバーナーが外で使えないことも多いですが、ガソリンストーブなら氷点下でも余裕です。

耐熱

バーナーを暖房にするヒーターアタッチメントを使う際に、ガスバーナーでは輻射熱でガス缶が熱を持って危険ですが、ガソリンストーブは輻射熱程度の熱なら問題ありません。

耐風

比較検証していないので噂程度の情報ですが、風に強いのもガソリンストーブらしいです。
ただし数値的なスペックでは、ガソリンストーブが2100kcal/h前後に対して、ガスバーナーは2500kcal/h以上とガスバーナーのほうが上です。

耐久性

ガスバーナーは点火ボタンが壊れるとよく聞きますが、ガソリンストーブは故障が少ない上に壊れても修理して使い続けることが可能です。

火力調整

ガソリンストーブの物にもよりますが、だいたいが火力の調整が出来ないに等しいです。
よく中火~強火しか使えないと言われますが、個人的には強火~超強火といった感覚です。

収納

これは燃料の量にもよるので何とも言えませんが、バーナー自体も何倍も大きく、燃料も1ℓ缶でCB缶2.5個分くらいの大きさになります。

手間

これも10対0でガスバーナーの勝ちです。
ポンピングは最初だけと言いますが、点火前後で4~50回はポンピングが必要で、暖房として使うなら定期的なポンピングも必要です。

燃料入手

基本的にはガスバーナーの方が入手しやすいです。

無鉛ガソリンも使えますが、車から抜くのは大変で、ガソリンスタンドで入れてもらうには有人のスタンドで携帯缶などが無いと入れてもらえないので、手間ではあります。

燃費

バーナー・燃料・使い方・気温などにもよりますが、ガソリンストーブの方が燃費がいいと言ってる人の方が多いイメージです。

メリット

上記で書いたメリットは省いています。

他のガソリンストーブよりもスペックがいい

最終モデル?だけあって廃盤になっているガソリンストーブよりもスペック的には優れてます。
ただ優れてると言っても火力が強いわけじゃなく、燃料タンクが大きくて燃焼時間が長いという点なのでコンパクトな物を求めてる人には欠点でもあります。
また533(デュアルフューエル)が常時無鉛ガソリンが使えるのに対して508Aは非常時のみって点では劣ってます。

無鉛ガソリンも灯油も使える

メーカーも「非常時には無鉛ガソリンが使える」と言っているので普通に使えます。
ただし噂ではジェネレーターの劣化を早めるらしいです。
そこで冒頭で説明した無鉛ガソリンに対応してる533(デュアルフューエル)用のジェネレーターに交換することで508Aでも常時使用が可能になります。
508Aと533のジェネレーターを比較しても違いがないですが、品番違うので肉厚とかが違うのかも?

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使ったこと無いですが灯油(ケロシン)も使えるそうです。
ジェネレーターをトーチで30秒以上温めるプレヒートが必要なこと以外はガソリンの時と一緒。
また火力を安定させるにはバナーリングの増設が必要らしいです。
ただしバナーリングを増やすとジェネレーターとゴトクが干渉するのでどちらかを曲げる加工も必要で、ジェネレーターが手で簡単に曲げれるのでそっちを加工する人が多いらしい。
ただ火力調整も難しくなるとか??

所有欲を満たしてくれる

持ってる人の多くは「寒冷地でも使える~」などのメリットよりも、やはり所有欲だと思います。
軍物好きもヴィンテージ好きも納得のいく逸品です。

デメリット

上記で書いたデメリットは省いています。

ガソリンがこぼれやすい

注意してれば大丈夫ですが、久しぶりだったり油断したらすぐこぼしてしまいます。
量的には問題ないですが、やはりガソリンがこぼれるのは避けたい。
噂ではガソリンフィラーIIはけっこう漏れるらしいので、買うならフューエルファネルがオススメです。

メンテが必要

分解・洗浄・交換ができる人じゃないと「調子が悪くなったから買い換える」では宝の持ち腐れになってしまいます。
ちなみに分解・洗浄は至って簡単で、ネジを外せて部品を丁寧に扱える人なら誰でもできます。
分解の方法は下記で解説しています。

アタッチメント・関連商品

508Aに使えるアタッチメントや関連商品の紹介。
コールマン製品は専用品が少なく汎用的に使えることが多いので、他のガソリンストーブやガソリンランタンにも使える物が多いです。

遠赤ヒーターアタッチメント

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遠赤ヒーターアタッチメント

508Aに乗せて温めることで遠赤外線を放出するヒーターになります。
そのまま使うと燃料レバーが操作できないくらの輻射熱があり、ヒーターアタッチメントの分野では群を抜いて優秀です。

またヒーターアタッチメントを付けたままでもちょっとした料理や湯沸かしなら可能です。
ですが使い込むと熱で上部が湾曲してグラグラするので注意しましょう。

「ゴトクと溝が合わない」というレビューをよく見ますが、少し力込めてはめ込む必要があります。鉄のこすれる音が耳障りなので注意しましょう。

ニューウインドスクリーン

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ニューウインドスクリーン

風除けってやつですね。
輻射熱の反射板としても優秀で、熱が下に逃げないので料理や暖房の効果アップも望める品です。
目に見える効果は薄いですがヒーターアタッチメントとの相性は抜群。

スーパーポンピング

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スーパーポンピング

ポンプの穴を塞ぐ必要が無くなるのとポンピングが楽になる商品です。
ポンピングが面倒に感じる人や使用頻度が高くてポンピングする回数が多い人にオススメ。
「ポンピングが楽になる」とだけ言うと言葉足らずなくらい恩賜を受けれて一度使うと手放せなくなるらしい。

リュブリカント

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リュブリカント

コールマン製品用の潤滑オイルで、5-56的なやつ。
ポンピングの感触が悪い時に動きをスムーズにするために使うことが多いです。
ポンピングの感触も良くなりますが、中のゴム製品(ポンプカップ)の寿命を伸ばす効果もあります。

緊急時はオリーブオイルやサラダ油でも代用可能ですが、固着する可能性もあるので後々掃除をしたり自己責任で。
また100均などのミシン油でも代用可能です。
個人的には経年劣化の激しいゴム部品にも付着する物なので純正のリュブリカント使ってます。

1回で数滴しか使わないので使い切るのに年単位でかかることもあります。
また「キャップが閉まってなくて漏れた」はあるあるなので注意しましょう。

2レバージェネレーター

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2レバージェネレーター

400Aや508(508A兄弟)のガソリンストーブに使われてるツーレバーのジェネレーター。
調整レバーが増えて細かい火力調整が可能になります。
火力調整用と言うよりも浪漫品に近いです。
絶版なのか品薄なのかわからないですが20,000円くらいする。

圧力ゲージ

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圧力ゲージ

ランタンなどにも使える内圧をゲージで出してくれる商品。
燃料キャップと付け替えるだけ。
コールマンの説明では「使用時に○回ポンピング」とありますが、中の燃料の量によってポンピング回数がかわるので、無駄なポンピングを無くしたい人におすすめ。
これも浪漫品で、ポンピングの無駄を減らすと言うよりも「メーターとかゲージとかかっこいいじゃん」という商品です。

年式の調べ方

年式は底に刻印されてます。

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2004年03月製造

向かって右が製造年で左が製造月で、真ん中にはコールマンの文字と製造地。
写真は2004年03月製造でWICHITA KANSAS USA(アメリカ カンザス州 ウィチタ)って書いてあります。

故障原因

よくある故障の原因としてはジェネレーターの詰まりかポンプカップなどのゴムの劣化で、症状としてはガスが漏れるか圧がかからないかのどちらか。
どちらも消耗品交換で修理可能です。
放置された古い物だとタンク内などそこかしこが錆びたりもしてるので、レストアの際は錆取りも必要です。

ジェネレーターの詰まり

ジェネレーターの詰まりの診断方法としては、ポンピングして加圧してから燃料レバーをONにしてもシューシューとガスが出てる音がしない時。
もしくはジェネレーターの根本付近からガスが漏れ出てる時。ただしこの場合はゴムパッキンの劣化の可能性もあるので注意が必要です。
修理方法はジェネレーター内を通るクリーニングロッドを出し入れして詰まりを解消したり、ジェネレーター内をキャブクリーナーで洗浄したりすると直ることがあります。
上記で直らない場合は部品交換です。

症状としては着火はするが火力が上がらない場合や、着火しても火がすぐに消えたり徐々に着火できなくなっていったらジェネレーターを疑っていいと思います。
急に使えなくなると言うよりも、詰まりかけの時に「なんか調子悪い」など前兆がある事が多いです。

ゴムの劣化

ポンピングがキツキツになったり、ポンピングしても加圧できない場合はポンププランジャーポンプカップの劣化です。
修理方法はゴム部品の交換です。

燃料レバー付近にライターを近づけた時に火が揺れていたら、ガスが漏れているのでレバーのOリングの劣化。
これも修理方法はOリングを交換するだけです。
サイズはP規格と言われる線径φ1.9mm x 内径φ4.8mmの物。
耐燃料の素材の物がいいですが普通のOリングでも使えるという声もよく聞きます。
またコールマンじゃない会社が専用品っぽく1,000円近い値段で売ってたりしますが、ホームセンターなどで売っている30円くらいのOリングと同じものなので買わないようにしましょう。

故障箇所の見つけ方

加圧できてるか

まず第一に加圧できてるか。
これはポンピングした後に燃料キャップを外してプシューと力強く空気が抜ける音がすればOKです。
空気の抜けが弱い場合はポンプカップの劣化を疑ってもいいかも。

燃料がどこまで来てるか

次に燃料(ガス)がどこまで来てるかの確認です。
運が良ければ火元以外からガスが吹き出してる音が聞こえるのでそこが原因になります。
音が聞こえない場合は、燃料レバーをONにして燃料レバー→ジェネレーター→バナーリングとライターを当ててみて、ライターの火がガスで揺らいだ場合は該当箇所の故障、どこからもガスが出てこない場合はジェネレーターの故障です。

とはいえ分解が簡単なので、全バラしてゴムの劣化や各所の詰まりを確認するのも手です。

放置されていた物

長年放置していた物であれば全てバラしてゴム部品の交換。
ゴムの見た目が大丈夫でも動いてなかった物が稼働しだすと必ずどこか壊れるので、二度手間や出先での故障を避けるためも交換するのがオススメです。

あとはタンク内にガソリンを少し入れて、バーナーを振ってガソリンがタンク内に満遍なく触れさせてからガソリンを抜いてみてゴミやサビが混じってるかの確認。
ゴミやサビが多い場合は水やガソリンを入れて振って出しての繰り返しをして不純物が出なくなるまで繰り返しましょう。
水を使った場合はヒートガンなどを使って中を完全に乾燥させること。
中は入り組んでるので自然乾燥はできないと思いましょう。

あとはバーナーボックス(火元の受け皿のような部品)にある燃料溜め材も劣化しているか確認しましょう。

分解の仕方

508Aの分解に必要な工具はプラスドライバーとモンキーレンチとペンチだけです。
コールマン製品のナットはインチ規格で普通のレンチでは経が合わないので専用のスーパーレンチが売っていますが、小型のモンキーレンチで十分です。
150mm~200mmくらいのモンキーレンチが3~400円で売ってるのでそれでOKです。

分解手順

  • 燃料レバーをOFFにする
  • 燃料キャップを開けて圧縮を抜く
  • ガソリンを抜く
  • ジェネレーター末節の固定金具を外してから、根本のジャムナットを外す
  • ジェネレーターを持ち上げてクリーニングロッドを外してからジェネレーターを抜き取る
  • ゴトクを取ってからバナーリングを外し、バーナーボックスを外す
  • 燃料レバーを外してからバルブを外す
  • ポンププランジャーを外す

ざっくりとこんな感じです。
文章ではわかりずらいと思うので、下記の動画を参考にしてください。

注意点

1番注意が必要なのはジェネレーターです。
簡単に曲がる物なので曲げすぎたり踏んで変形させるに注意するのと、中のクリーニングロッドを無理やり詰め込んで折ったりしないこと。
またリュブリカントも忘れずに。

公式のメンテナンス方法はこちら