[Fjällräven] Kajka75 レビュー
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スウェーデンのアウトドアブランドFjällrävenのバックパックKajka75をレビュー
概要












控えめな外観にもかかわらず、耐久性があり、快適な機能が満載のKajkaは、クラシックなFjällrävenのスピリットが宿るトレッキングバックパックです。
革新的な木製フレームは、環境に最大限配慮し、その強度と機能性を維持しています。
高重量の荷物を背負うのに耐えうる設計。パーフェクトフィットシステムにより、さまざまな背の高さや肩幅に対し、ストラップで簡単に調整することができます。…以下略引用元:Fjallraven
詳しい紹介文は公式サイトで読んで下さい。簡単に言うと「上質な素材で高機能だけどシンプルデザイン」
海外のバックパックテストコンテストなどで1位の受賞歴もある。
Kajkaの読みは「かいか」。スウェーデン語の発音的に表すと「きゃいきゃ」に近い。
Fjällrävenを執拗に問いただして意味を聞いてみたら「あてもなく漂流する」というニュアンスらしい。キャスト・アウェイですね。
スペック
サイズ | 容量 | 重量 | 価格 |
---|---|---|---|
高さ:80cm x 幅:37cm x 奥行き:29cm | 75L | 3300g | ¥56,100 (税込) |
素材
背面フレームはカバノキで「金属やプラを使わないから自然にやさしい」といった感じ。
でも正麺に金属のポール使ってる…
生地はFjällrävenでは珍しくG-1000※1ではなく「Vinylon F - ビニロンF」という素材を使用。
日本のクラレが開発した素材でカンケンバック※2に使用される素材。
※1: G-1000 = 独自のポリコットン
※2: カンケンバック = スウェーデンのランドセル的バッグ
機能や装備は公式サイトやYouTubeなどを参照してください。
カラー
カラーは下記の3色展開。
ブラックとグリーンがいつ発売されたのかは調べてないが、2022年春過ぎくらいまではブルー1色しか日本で発売されていなかったはず。(お店で試し背負いした時に聞いた話)
- UN Blue
- Black
- Forest Green



Fjällrävenとは
Fjällrävenはスウェーデンのアウトドアブランド。読みは「フェールラーベン」で、英語表記では「FJALLRAVEN」。
意味は北極キツネでロゴデザインにも採用されてる。
日本ではアウトドアブランド色が強いが、スウェーデンではポピュラーなブランドらしい。ナイキとかアディダス的な感覚なのかな?
キャンプ関連で言うとブッシュクラフター御用達のブランド。
Fjällrävenを投げればブッシュクラフターに当たるくらい御用達。
ポジティブレビュー
ポジティブレビューとしてはブランドの信頼感が強いかも。耐久性・耐水性・快適性・積載力などなど。
生涯使えるアイテムに近いのでそれが1番のポジティブ面かも。
ちなみにディスカバリーチャンネルの全裸戦士こと、人類史上初めてアマゾン川の全長を踏破してギネス世界記録を持っているエド・スタフォードも、アマゾンに行くときに使ってるほどのクオリティと信頼。
ネガティブレビュー
致命的なネガティブ面はないですが、用途が決まってる人やキャンプでは使いづらい点は多々あり。
小分けしにくい
サイバトロンやSAVOTTAのようなミリタリー系などはコンパートメント※1が複数あったり、コンパートメント内にポケットがあります。
※1: コンパートメント = 仕切られている荷室


Kajkaもメインコンパートメント・サイドコンパートメント2つ・セクション分け・雨蓋・サイドポケットとあります。
ですが実質使用できるのはメインコンパートメントのみと言っても過言ではありません。
- サイドコンパートメンは積載量が少なくアクセスも悪い
- 雨蓋ポケットは平たい物しか入れられない
- サイドポケットは長物の受け止め
- メインコンパートメントの下部セクションは寝袋やマット専用※2
※2: バックパックでは最下部に寝袋などの軽いものを入れるのが定番
と、実質メインコンパートメント1つに全て詰め込む感じになります。これだとバックを開ける=ほとんどの道具が露出するという自体になります。
パッキング時と道具を取り出した後で荷物の位置が変わり、使い勝手が悪く小物の収納がしずらくなります。
ミリタリー系では「使う時にチャックを開けて道具を取り出す」ですが、Kajkaでは「使う時にカバンをまさぐる」になんです。
カトラリーや調味料などを収納する小袋はもちろん、小袋を更にまとめる中袋もあったほうが使いやすいです。
また撤収時に「先に入れたい」や「後に入れたい」などありますが、コンパートメントが別れていないので片付けもしにくい上に、終盤にまた取り出したくなった時も面倒です。
サイドコンパートメン


サイドコンパートメンには背中部分からアクセス可能ですが、バックパックを固定位置に置く時は基本的に背中部を地面や壁に向けることが多いのでアクセスがとても悪いです。
また長さもメインコンパートメントよりも短いので長物も入れにくいです。厳密に測ってはいませんが、全長54cmの薪ばさみは入りませんでした。
またサイドコンポーネントに物を入れるとKajkaの横側がもっこりと膨れてた見栄えになるので私はあまり使用していません。
写真右側は細いペグを8本を左のサイドコンポーネント入れた状態です。まだ余裕はありますがこれ以上入れるともっこりしてしまいます。
ヒップベルトにもポケットはありますが、鍵や小銭入れなどを入れるような小ささでキャンプ道具を入れるのには向かないので省いています。
大きい
ひと目見た時に「デッケー」と声が出るくらいに大きいです。
背負うと頭が隠れるくらいの大きさがあります。
デメリットではないですがバックパックガチ勢のような貫禄があるので、人によっては恥ずかしいと思ってしまうかも。
外付けしにくい
ミリタリー系バックやブッシュクラフトバックと違い、モールなどがないので外付けする方にとっては不便だと思います。
外付け用のホルダーもあるにはありますが、ハイキング・トレッキングなどで使う長物引っ掛け系なのでキャンプで使うには向かない感じです。

個人的に外付けは好みではないのでデメリットではないですが…
選んだ理由
背負ってしまった
1番の理由は実際にお店でこのKajka75を背負ってしまい、背負い心地の良さがずっっっと頭から離れなかったから。
Kajka自体が3.3kgと相当重い※1のに背負ってみるともはや空気。定番の調整機能にプラスしてショルダーの高さと広さを可変できるので、背中にピッタリと吸着して重さを感じさせない。
この感覚が忘れられず最終選考でKajka75が選ばれました。
※1: mont bell 80Lで2.3kg、THE NORTH FACE 65Lで970g
Fjällrävenだから
私のキャンプスタイルは自分式ブッシュクラフトなんですが、キャンプ道具はミリタリー系を使用しています。
他の候補にミリタリー系のバックパックもあったのですが、衣類やバックパックまでそっちにしてしまうとミリタリー色が強くなりキャンプスタイルがミリタリーになってしまいます。
それを避けるためにTHEブッシュクラフトのFjällrävenを選びました。
サイズ・容量
こちらも75Lと相当大きい。登山でテント泊をする時の大きさが50L~くらいなので相当大きい。
バックパックの大きさが欲しい理由はこちら。
- バックパックに合わせて小さい物を選ぶのではなく好きな道具を使いたい
- 自分式ブッシュクラフトなので北欧伝統式より装備が多くなる
- 基本は地べたスタイルだが腰を労ってロータイプのチェアを使用することもある
- 河川敷に行くと薪になる倒木が無いわ地面は岩だらけだでポールやペグが必要になる
- ソログループでのキャンプも多いので、それなりにゆったり過ごす用装備の時もある
- ツーリングキャンプやブッシュクラフトで山を歩くので音を立てて揺れる外付けが嫌い
- 小型のクーラーボックスも収納できたら最高
パンパンだったり外付けじゃらじゃらな見た目も好きではないので余裕のある大きさが欲しかったんです。
個人的使い方
けっこう定番なので参考にはならないかもしれません。
ちなみに余ったストラップの結束ができない箇所があるので、100均などで売っているペラペラのヘアゴムを使用して束ねています。

メインコンパートメント
下記に記していないキャンプ道具は全てここに格納しています。
基本的には小さいソフトクーラーもここに入れてます。
サイドコンパートメント
ペグや短めのポールなどの細くて長い物を入れています。
またアクセスが悪いので設営などの最初期にアクセスする物を優先的に入れています。
メインコンパートメント下部
こちらは定番の寝袋・エアーマット・ピローなどの軽い系。
雨蓋
雨蓋にはKajka付属のレインカバーと、手拭きや紙類などの薄い物を入れています。
ここはパッキング後にもアクセスしやすいのでウェットティッシュや携帯灰皿など常に使う物を優先的にしています。
サイドポケット
すぐにアクセスできて誰が見てもわかる場所に置いておきたいファーストエイドキットを片側に入れて、もう片側にはまだ何も入れていません。が、その内使うはず。
サイドバッグ
Fjällräven公式でもないし私も使ってませんが、このサイドバッグも付けようと思えば付けられます。
完全固定は難しいですがストラップに引っ掛ける感じでモール用のベルトを通してサイドポケットに指す感じ。ベルトバックルの連結はできなさそう。


外付け
チェストストラップを跡付けしてテントをくるくるっと巻いています。
底部にメインコンパートメント下部を巻き上げる用のループがあるのでそれを活用してチェストストラップを通しています。
その時のキャンプ装備次第でテントを巻かずに中にしまうこともありますが、テントを底部に付けれるとバックパックの底部の保護にもなり何かと便利。
岩場にもよく行くので底部保護はとても嬉しい。


他のバックパック候補
他に購入を悩んだバックパックとしては下記の2点。
SAVOTTA ヤーカリ XL


70Lで大きさはKajkaとどっこいですが、モールシステムがありテントやシュラフなど外付けもしやすい設計。
上記でも書いていますがミリタリー色が強くなるのを懸念したのと、「背負い心地もミリタリー」と聞いたことがあるので断念。
Fjällräven Singi 48


本体は48Lだが、サイドホルダーやサイドポケットを付ければ最大で約30L近くプラスされる。
ブッシュクラフトでは48Lの大きさで十分ですし、ブッシュクラフトモデルなのでKajkaよりもSingi48の方が用途的にはあっているのですが、見た目シンプルな全収納のために断念しました。
あと日本のブッシュクラフターみんなこれ使ってる。