[FENNEK] Hexagon 焚き火台 レビュー
- 作成日
- 編集日2024-07-08
ドイツのキャンプメーカーFENNEKがこさえた焚き火台Fire Hexagonをレビュー。グーテンモルゲン!
概要
組み立て式なので収納時はとてもコンパクトになり、厚さ2cmの極薄。
スペック
収納サイズ mm | 330 x 260 x 20 |
---|---|
組立サイズ mm | 590 x 500 x 190 |
重量 | 3,900g |
素材 | ステンレス |
価格 | 69,95 € |
販売価格は値段を上げてる販売店もあるのでマチマチですが、1万円~3万円代であるはずです。
適正価格がイマイチわかりませんが、販売個数も少ないので23,000円以下で手を打っておくといいと思います。
1万円前後であれば安値と判断してOK。2022年11月時点
メーカーから公表はしてないですが一応4枚でも組み立て可能です。
吸気が悪そうなので私は使いませんが…。
FENNEKとは
FENNEKはドイツのキャンプ用品メーカーで、日本でも2021年頃から代理店が取り扱い始めました。
WWS Metallformenという自動車部品工場から派生したメーカーなので技術力はピカイチ。
まだまだ輸入品数は少なく、個体数も少なめなので売り切れだったり料金もまばらだったりしてます。
2022年11月時点
有名所だと真っ先に代理店が輸入し始めたFENNEK Grill。こちらは手頃な大きさなこともあり人気商品。
FENNEKの商品は代理店が付く前から個人輸入しようと注目してきましたが、商品開発力と開発スピードがバツグンに高いメーカーです。
初めてFENNEKを見つけた時は3~4商品くらいしかありませんでしたが、たった2年ですごく商品が増えています。
個人輸入をよくやるのですが、個人的なイメージでドイツはサバサバ真面目タイプなので商品には信頼を置けますが、個人輸入しようと思うと「ダメ。無理。他を経由して。」等冷たくあしらわれます。
また外国メーカの商品を購入した時には必ずウィットに富んだお礼メールを送るのですが、アメリカの場合は「日出ずる国の侍へ~」のように返事が来ますが、ドイツメーカー(FENNEKとTschum)からは一切返事はきません。サバサバですね。
ポジティブレビュー
FENNEK Hexagonの良い所紹介
ノコギリ要らず
1番の利点と言えば薪をノコギリで短く切らずにそのまま入れられる大きさ。
類似焚火台は薪だを立てて入れるパターンが多いですが、Hexagonは火床があるので薪を寝かせるように入れられます。
なので料理をする時に飛び出た薪が邪魔になることがありません。
薪割りの中でも斧やバトニングと違いノコギリは疲れやすいので、短く切る手間を省けるのはとても楽です。
ちなみに料理には多少不向きな部分もありますが、サイズが大きいので熾火と焚き火を反面ずつ分けて楽しむことも可能です。
耐久力がある
ソロ用や軽量に作られた焚き火台と比べたら一生物と言っていいほど頑丈な作り。
消耗品と呼べるような部品がないので買ったらそのまま一生使っていられます。
また広がる力に強い結合方法や、プレートも厚めなのでドデカイ薪を入れてもうんともすんともいいません。
ただし大きい薪を持たれかける様に入れると、ひっくり返ることがあるので注意しましょう。
燃焼効率が良い
Hexagonは火吹き棒を使わなくても薪を入れているだけでずっと炎をあげて燃えてくれています。
類似焚火台は逆三角形のような形なので、焚き火をしていると灰が溜まって下部からの吸気が悪くなることが多いですが、Hexagonは相当な焚き火をしないと底が灰で埋まることはありません。
燃焼効率が良いことで薪・炭・灰をきれいに燃やしきれるので、給気口を塞いで燃焼効率が悪くなることもまずありません。
焼却炉
- 大きい薪も大丈夫
- 重い薪も大丈夫
- 燃焼効率抜群
この3つのメリットの通り、下記画像のドデカイ薪も入る大きさ、乗せられる耐久力、燃やせる燃焼効率で、自称他称含このめFENNEK Hexagonのことを焼却炉と呼んでいます。
この大きさの薪でも火吹き棒を使うことなく、薪をこまめに動かすこともなく、完全放置で燃やしきれました。
シンプルデザイン
Tschumの記事でも書きましたが、
日本のガレージブランドあるある(だと思ってる)柄っぽい空気孔だとか。
引用元:Tschum
「なにその焚き火台」って言われたいだけの突拍子もないデザインだとか、そんなんじゃあないシンプルなデザイン。
ってやつ。
Hexagonはこれ見よがしの吸気口などなく、プレートの噛み合わせに遊びを持たせてそこを吸気口として機能させるデザイン。※「燃焼効率が良い」の画像参照
また日本のガレージブランドやアジア系メーカーは、人気商品の設計をそのままに自社のデザインに落とし込む「〇〇系」※1が多いですが、Hexagonはプレート組み合わせ型でもオリジンの設計。
予算を割いてでも拘って作るというやる気が垣間見れますね。
※1 ピコグリル系~、ヘリノックス系~、テオゴニア系~ etc
希少
完全に個人的な意見ですが、キャンプ用品は「道具を揃える」と言うよりも「好きなものを集める」に近いので、キャンプスタイルが似ていると道具もお揃いになって「好きなものを集めているのか、定番商品を揃えたのか」となり兼ねないですが、Hexagonなら使用人口も少ないので好きに浸る惚気キャンプが可能です。
ネガティブレビュー
ポジティブレビューで褒めたことを徹底的に否定するネガティブなレビュー。
大きい
薪を切らずに入れられるとポジティブレビューで褒めた大きさですが、口が広すぎて五徳の中でも長めのDODのゴトクでも最上部に乗せることが出来ません。
横にクッカーを並べてみると小・中・大の3つを並べられるほどの大きさ。
アルミ平板でも並べてゴトク代わりにしようと思いましたが、手頃な焚き火ハンガーを見つけたので、私はそれを使用しています。
この焚き火ハンガーは地面に刺すタイプなので焚き火台の大きさに左右されずに使える上に、高さ・向き・長さをどの方向にも動かせるので料理の火力調整もしやすく便利です。
燃費が悪い
サイズが大きくので薪を多めに入れてしまいがちで、燃焼効率も良いので薪の燃えるスピードも速く燃費が悪いです。
薪を3束買って2束以上残したこともあり身内からは「薪残し」で有名な私ですが、針葉樹1・広葉樹2の合計3束買って薪が足りなくなる程度には燃やしてしまいました。
じっくりコトコト焚き火を楽しみたい方には向きません。
希少
上記の「ゴトクが使えない」と似ていますが、希少過ぎてオプション品が輸入されずに使い勝手が悪いということ。
Hexagonには置き台のFENNEK HEXAGON Stand UP!、グリルのFENNEK 4FIRE、焼き物ホルダーのEdelstahl Flammlachshalterがありますが、現在簡単に手に入る商品はありません。
唯一専用バッグだけちらほら見かける感じです。
重い
プレート組み合わせ型の中では平凡な重さですが、焚き火台比較ツールの平均重量は2,659gなのでやはり重たい。
大きさ的にみんなで囲む焚き火台なので、ソロ用や軽量と比べてはいけないんですが…。やはり重く感じてしまう。
似てる焚き火台
プレート結合式のお椀型焚き火台と比較。
上から組み立てサイズの大きい順に並んでます。
モデル | 組立サイズ | 重量 | 素材 | 価格 |
---|---|---|---|---|
Hexagon | 590 x 500 x 190 | 3900g | ステンレス | 約 ¥20,000 |
FP500 | 517 x 496 x 245 | 4200g | ステンレス | ¥33,000 |
FIRE WHIRL L | 470 x 470 x 300 | 4500g | ステンレス | ¥42,680 |
Tschum Regular | 340 x 340 x 115 | 1880g | SUS316Ti | ¥18,480 |
takibi_no_asi | 250 x 250 x 200 | 3400g | ステンレス | ¥34,800 |
こう見ると軽くて大きくてリーズナブルなんですね。
重さは個人的に誤差の範囲ですが、意外と値段は安いかもしれませんね。