メインビジュアル

[Tschum] 焚き火台 Fire Bowl Lowimpact レビュー

  • 作成日
  • 編集日2024-07-09

ドイツのキャンプメーカーTschumがこさえた焚き火台Fire Bowl Lowimpactをレビュー。グーテンモルゲン!

背景用画像
  1. URL COPY
  2. Line
  3. X
  4. hatena
  5. Pintarest
  6. Facebook
  7. Pocket

概要

厚手のステンレスプレートを使用したファイヤーボール。
熱膨張に耐える為に1枚のプレート厚を2mm、耐熱・耐酸性に強いステンレススチールを採用。
3枚から6枚のプレートを組み合わせることで焚火やバーベキュー、ダッジオーブンや暖炉など様々なサイズ用途に使用が可能。
プレート1枚当たり約310g、総量は1,880gとかなり使いがいのある仕様のアイテム。

引用元:http://thrive-japan.jp/tschum.html
挿入画像挿入画像挿入画像
挿入画像挿入画像挿入画像挿入画像
モデル1枚 サイズ6枚 サイズ1枚 重量6枚 重量素材価格
Regular225 x 125 x 2340 x 115310g1880gSUS316Ti¥18,480
Large290 x 250 x 2500 x 170668g4010gSUS316Ti¥29,700
X-Large375 x 330 x 2670 x 2201168g7010gSUS316Ti¥55,000
正規代理店が変更になり料金が大幅に値上げされているので気をつけましょう。

以前は正規代理店から購入できるのはレギュラーサイズのみでラージエクストララージは並行輸入のみでした。現在の代理店はこちら

以前、個人輸入しようとTschumに直接問い合わせてみましたが「ダメ。ダイリテン カラカッテ。」と言われて断念しました…

Tschumとは

読みはチャン。正規代理店のメーカー説明はこちら。

ドイツ北部のバードザルツウフレンと言う街でスタートしたテントメーカー。 ブランド名の由来はシベリア地方の古い言葉で“住居”を意味しており、火に強いテントが求められている声にこたえるようにスタートした。 2016年にスタートしたばかりのブランドだが、以前よりテントメーカーのドイツのディストリビューターを務めていた経験を生かし、 ユーザーに併せた仕様をオーダーメイドで生産している。

引用元:http://thrive-japan.jp/tschum.html

2016年に出来たばかりの新しいメーカーですがテントはけっこう人気で、海外のブッシュクラフターも使っていて、海外のキャンプではよく見かけます。
テントと焚き火台だけではなく薪ストーブや小物も売ってますが、並行輸入品ですら見かけないので欲しい人は根気よく探すか購入代行を利用しましょう。

この動画の人がオーナー。実にドイツ人っぽい顔してる。

似てる焚き火台

似てる焚き火台は複数のプレートを組み合わせるお椀形の焚き火台が当てはまります。
広い範囲で見ればスノーピークの焚き火台も似てると個人的には思ってます。

挿入画像挿入画像挿入画像挿入画像
FP500、FIRE WHIRL S、takibi_no_asi、HEXAGON
モデルサイズ mm重量素材価格
Tschum Regular340 x 340 x 1151880gSUS316Ti¥18,480
FP500517 x 496 x 2454200gステンレス¥33,000
FIRE WHIRL S260 x 260 x 1651300gSUS304¥21,600
takibi_no_asi250 x 250 x 2003400gステンレス¥34,800
HEXAGON500 x 335 x 3003990gステンレス€68.90

数字で比較してみると似たような感じなですが、形が違うので薪の組み方が変わり燃焼効率も変わってきます。
またTschumはプレートが6枚ですが、類似焚き火台は5枚組です。
それと類似焚き火台はオプションが豊富なのに対してTschumは皆無です。

ウィンドスクリーンの流用

ピッタリフィットではないですがasimocraftsのasi_circle短というウィンドスクリーンが流用できるそうです。

ポジティブレビュー

辛辣なことを言うと、メリットとデメリットが表裏一体でポジティブな面がそんなにない焚き火台です。
ですが「こういう焚き火台です」というのをいくつかご紹介します。

耐久性がある

類似焚き火台と比べるとプレートの厚みが2mmと厚めなので、普通に使用していたら壊れたり消耗することはまず無いです。
たとえ踏んだとしてもそうそう歪まなそうな頑丈さがあります。

素材も普通のステンレスと違いチタンを配合したSUS316Tiという金属なので腐食することもまず無いと思います。

ただしその分重い

収納がコンパクト

プレート組み合わせ型なので収納時はB5の袋に収納できるくらいコンパクトになります。

たただしコンパクトな焚き火台の中ではだいぶ重くて厚い

直火感覚を味わえる

挿入画像
見ずらいですが

背が低く地面が近いので直火に近い感覚で焚き火を楽しめます。
ブッシュクラフトのようにリフレクターを作ったりなんかもできますし、地面を掘って格納してしまえばパッと見は完全に直火になります。

たただし地べたスタイルかロータイプのチェアでないと低くて使いにくい

シンプルデザイン

日本のガレージブランドあるある(だと思ってる)柄っぽい空気孔や、「なにその焚き火台」って言われたいだけの突拍子もないデザインなど、そんなんじゃあないシンプルなデザイン。

実にドイツらしい質実剛健なデザインで、メルセデス・BMW・Audiに通ずる物を感じます。

まとめ

ポジティブな面が無いのになんで使ってるの?と聞かれたら「好きだから欠点すら愛おしい」という答えしか無いくらい使いにくい焚き火台だと思っています。
ただ欠点を凌駕するほど惚れさせてくれる焚き火台でもあります。

ネガティブレビュー

ネガティブ面はてんこ盛りです。

大きさ

ソロキャンプには丁度いい大きさですが、市販の薪だと半分に切らないと収まりきらないのでノコギリ作業が大変です。
長いままでも焚き火台に乗せる感覚で使えますが、燃やし方によっては高確率で焚き火台の外に落ちてしまうので、目が離せなかったり都度回収が必要です。

また深さもないので、焚き火台の上部に薪がはみ出て料理もしにくいです。
なので料理をするには高さのあるスタンドタイプの五徳がないととてもやりにくいです。
薪を五徳代わりに使うことも出来ますが、常時火に当てておく鍋物するには不向きなので「肉を焼く」くらいにしか向きません。

挿入画像

オプション品がない

一応Tschumから地面に刺すタイプの専用グリルが出てますが、代理店が取り扱っていない上に個人輸入も大変なので実質買えないに等しい商品です。
以前はスタンドタイプの五徳やDODのゴトクを使っていましたが、Tschumのグリルに似た焚き火ハンガー見つけたので今はこちらを使用しています。
焚き火台の大きさ関係なく、高さ・向き・長さが自由稼働なので料理の火力調整もしやすく便利です。

挿入画像挿入画像挿入画像

100均の足つきの網もぴったりフィットしますが使ったことないので使用感はわかりません。

挿入画像挿入画像挿入画像

可変デザイン

組み合わせるプレートの枚数によって形を変える可変焚き火台…。

挿入画像挿入画像挿入画像挿入画像

みなさんも感じていると思いますが、全く使いません
もし使い分けてる方がいるとしたらレアパターン。
ただでさえ使い分けないのに3枚4枚は組めると知らなきゃ組まないくらい無理やり引っ掛けるので使う気も起きないくらいです。
考えられる使い分けとしては登山用は3~4枚、キャンプでは5~6枚といった具合。

一応5枚だと深さが出て燃やしやすく長い薪も入れやすく(立て掛けやすく)なるので私は5枚組で使用しています。
6枚にこだわりがない人は5枚の方が断然使いやすいので5枚がオススメです。
昔は余った1枚を鉄板代わりに使ったりもしてました。(使いにくい)

挿入画像挿入画像

酸欠型焚き火台

挿入画像

この写真が証拠ですが、火床にすぐ熾や灰が溜まるので酸欠になりやすいです。
火吹き棒でフーフー吹いてる思い出がたくさん作れます。
じっくり焚き火を楽しみたい人や、熾火料理には向いてますが、酸欠で火を操りにくいので思い通りにはいきません。

一時期100均の網杓子を分解して土台をにしていましたが目に見える効果は……すぐズレるし。

挿入画像挿入画像挿入画像

その他諸々

プレートを組み合わせたらピンで固定しますが、気をつけないとピンをすぐ無くします。
地面に置いたら最後、草にも石にも紛れてすぐ無くす。着けよう外そうとしてピンッと跳ねて飛んでいって無くす。
代用品はいくらでもあるのでいいんですが…

結局Tschumってどうなのよ

散々ネガティブ面ばかり説明しましたが、一目惚れしたなら買ったほうが良いです。
Tschumは惚れた人を裏切りません。

逆に便利な焚き火台や人気の焚き火台が欲しい方にはオススメしません。

組み立て動画

組み立て動画となけなし程度の焚き火動画になります。