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ブッシュクラフトで使用する刃物

  • 作成日
  • 編集日2024-07-05

ナイフ・斧・のこぎりなどブッシュクラフで使用する刃物やクラフト用の道具について解説しています。

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概要

一般的なキャンプと違いブッシュクラフトでは野山の倒木を相手にすることが多いので、クラフトをせずとも使用頻度が高く重要なアイテムの刃物。
キャンプとは用途が違う部分もあるので、用途に合ったものを用意するようにしましょう。
もちろん種類だけでなく、研ぎ方や形状による使い勝手の違いなどを調べることもブッシュクラフトの一貫です。

主に使用する刃物は斧・のこぎり・ナイフの定番3つ。
そしてクラフト専用の刃物としてカービングナイフとドリルがあります。

ブッシュクラフトにあまり詳しくないという方は「ブッシュクラフトとは」のページも参照していてください。

ブッシュクラフトで使用するナイフ

ブッシュクラフトでのナイフはクラフト・料理・果実や山菜採りなど万能に使われますが、アウトドア向きの機能的な物ではなくシンプルで小型・薄型の物が好まれています。
海外の関連書籍では手の平の横幅と同じくらいの刃渡りがおすすめされています。
字面だと分かりづらいですがだいたい9cm程度です。

またブッシュクラフトではある程度ナイフの強度が必要になるので、フォールディングナイフ(折りたたみ式)や、料理に使うような刃の薄いナイフをメインで使うのは避けたほうが良いでしょう。

プーッコ

ブッシュクラフトならではのナイフは、北欧伝統のプーッコというナイフ。
見た目はシンプルですが、強度がありサイズも大きすぎず、バトニングからクラフトまでまるっとこなせる優れものです。

手に入りやすいもので言えば、モーラナイフもプーッコの一種です。
海外ではモーラナイフのブッシュクラフトモデルが「安くて使いやすい」ということで、ブッシュクラフトのオススメナイフとしてよく紹介されています。

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もちろん定番にとらわれずにハンティングナイフでも大丈夫ですが、大きい物はクラフトをする時に細かい作業が難儀になります。
ナイフ1本で万能に使用するのであれば、上記のプーッコを参考に選んでみましょう。

和式ナイフ

私は日本刀を折った「残欠」と呼ばれる物をナイフとして加工して複数本使い分けています。
また使用頻度は低いですが、アイヌや漁師が愛用するマキリナイフと呼ばれるナイフをクラフトや料理に使用したり、刃こぼれを気にせず乱暴に使うナイフとしてハンティングナイフも所持しています。

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トライスティック

ナイフを買ったらトライスティックで色々な切り方を身につけるのもブッシュクラフトの第一歩です。
切り方はもちろん、研ぎの精度やそのナイフでどんな切り方がやりやすいのかなどを判断するのもトライスティックの醍醐味なのでぜひチャレンジしてみましょう。

ブッシュクラフトで使用する斧

斧の大きさは色々とありますが、ブッシュクラフトでは薪割りからクラフトまで使い道も様々なので「ブッシュクラフトの斧はコレ」と一概には言えませんが、基本的にはハチェットと呼ばれる小ぶりな斧がよく使われていて、重さは1kg未満の斧が多いです。

手頃、万能、キャンプでも活躍する、という点からハスクバーナのキャンプ用斧はオススメです。
こいつを研いで刃を付けてあげるとクラフトでも使いやすくなります。

グレンスフォシュ・ブルーク

ブッシュクラフトでよく使われるメーカーとしては、北欧スウェーデン発のグレンスフォシュ・ブルークというメーカー。
ウェアのTHEブッシュクラフトがフェールラーベンなら、斧のTHEブッシュクラフトはこのグレンスフォシュ・ブルークになります。

グレンスフォシュ・ブルークの中でもブッシュクラフトに向いているのは、薪割りだけでなくクラフトにも向いているカービング、軽くて万能なワイルドライフ 、世界中の斧の中でも最軽量に近いミニハチェットなどなど。

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カービングアックス

ブッシュクラフトの中でもクラフトをメインでする人は、カービングアックス(カーペンターズアックス)*1を使用する方も多くいます。
*1 Carving : 彫刻 / Carpenters : 大工

カービングアックスの特徴はハチェットの種類についてのページで解説しています。
端的に説明すると下記の4点がカービングアックスの特徴です。

  • ヘッドが扇状
  • 柄の湾曲が緩い
  • 刃付けされている
  • 刃がホローグラインド
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斧の研ぎ

キャンプでは"重さと刃幅で木を割る"使い方が一般的なので斧を研ぐことはまずないと思いますが、ブッシュクラフトではクラフトで"刃で切る"使い方もするので刃の研ぎも重要になってきます。
単純に研げばいいのですが刃の厚みなども関係してくるので、可能であれば実物を見て刃を付けれそうか確認するといいでしょう。

ちなみにハルタホースは刃が太めで研ぎが大変なので、研ぐのであれば上記でもオススメしたハスクバーナにしておきましょう。

砥石は斧用の物も持ち運びやすくていいですが、鎌用の砥石も持ちやすくてオススメです。

ブッシュクラフトで使用するのこぎり

キャンプでは小さい焚き火台に入るように薪を切るのに使いますが、ブッシュクラフトでは倒木の切り出しでの使用が多いので、キャンプで使用する物より長めののこぎりがおすすめです。
キャンプで使われる一般的な20cm前後のこぎりでも十分使えますが、のこぎりは木のカットで1番の重労働なので刃長30cm以上のこぎりを持っておくと便利です。
後は行く山で対峙する倒木を見定めて判断しよう。

メーカーでは意外と日本製のシルキーが北欧でも人気。
海外フォーラムなどでもシルキーか自作バックソーのどちらかしか見ないと言っても過言ではないくらい。

バックソー

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バックソー

なんといってもブッシュクラフトと言えば自分でクラフトする分解式のバックソーが大人気です。

手間ではありますがクラフト初心者にももってこいで、木材を選ばない、大げさな下処理や後処理いらず、簡単構造、パーツが分かれているので失敗しても初めからやり直しにならない、等なかなか作りやすい一品。
それでいてこだわり出せば、長さや幅の設計や左右の均等感などを突き詰めて上級品にもできる奥の深さ。

糸鋸用の替刃でも対応可能ですが、バックソー用のものと比べるとだいぶ貧弱なので注意しましょう。
最近ではバックソー用に売られている刃も多く見かけるので、こちらを購入するようにしよう。

ブッシュクラフトで使用するカービングナイフ

ブッシュクラフトではクラフトに使用する刃物も出番が多いです。
最初は無くてもいいですが、クラフトを始めたら是非持っておきましょう。

北欧スタイルなら、小さいカットが得意なカービングナイフや、溝を彫るのに使うフックナイフ(フォークナイフ)が使われてます。

和の物で攻めるのであれば、彫刻刀のみなどがおすすめです。

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ブッシュクラフト感が強いので最初から欲しくなってしまいがちですが、意外と出番は少ないので無理に買わなくても大丈夫です。
特にカービングナイフは彫刻をするのに使われることが多く、クラフトに絶対必要という訳ではないので、買うとしてもフックナイフ(フォークナイフ)などの溝掘り用の物にしておきましょう。

ブッシュクラフトで使用するドリル

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クラフトする物によっては手動ドリルも使用します。
チェアやテーブルの足の接続穴や、木の連結用に穴を開ける時に使用します。

ブッシュクラフトを初めて間もない頃は使用頻度は低めなので、慣れてきてクラフトしたい物に必要な時に購入しましょう。

ハンドルのみの商品に通常のドリルビットを差し込む物と、ドリルのみでハンドル部分に木の枝を使用する2タイプがあります。
ドリルの大きさはそこまで問題にならないのでどっちらでも大丈夫ですが、キャンプ地の倒木が細いものばかりの場合はドリルビットタイプにして細めのドリルを使用するようにしましょう。

刃の研磨

ブッシュクラフトでは刃物の種類の知識も大事ですが、刃の研ぎも重要になってきます。
砥石や革研を使って自分好みの刃に仕上げてみましょう。