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ブッシュクラフトの始め方

  • 作成日
  • 編集日2024-07-05

ブッシュクラフトの始め方を準備と実行の二段階に分けて解説。

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概要

実際にブッシュクラフトを始めにはどうすればいいの?という方向けに説明。
個人的には "似た行為" だろうが "もどき" だろうが、まずは各々好きなようにブッシュクラフトをしてもらってもいいと思います。

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ブッシュクラフト準備編

まずはブッシュクラフトに行く前の準備から。
全てきっちりかっちりでなくても、キャンプをしながら少しずつ準備を進めてブッシュクラフトっぽくしていくのも楽しみ方の一つ。

1.知識

道具よりも先にまずは知識の準備をしましょう。
もちろん今まさに読んでいるこの記事も準備の内です。
勉強的な意味としての知識じゃなくても、いろいろな記事や動画を見て何がしたいのか何ならできるのかを知るのも大事なこと。

2.場所探し

1番ネックであり1番大事なこと。
基本的には地図を見れば判断できたりもしますが、ここでは "許可をもらっている野山" としか言えないので超アナログな方法を紹介。

キャンプ場や河川敷などのキャンプOKな場所に出向いて "野営してそうな人" や "オフロード車の人" と仲良くなって「オススメの野営地知ってますか?」と聞くことです。
だいたい上記の人達は野営地に詳しかったりするので、教えてもいい人と判断してもらえれば教えてもらえるはずです。
ただし自分のテント周りが汚かったり声がうるさかったりなど迷惑な一面を見せると「知らない」と一蹴されるので、ブッシュクラフターとしての自覚を持って行動してから声掛けをしましょう。

3.装備

ブッシュクラフトをするのに必要最低限の装備はもちろん、野営地の特徴からもしっかり判断しましょう。
特定の虫が多い場所ならその虫にピンポイントで効く対策商品や、駐車場から歩く場合は軽量化など。

"ブッシュクラフト=クラフト" という認識でクラフト道具を集めがちですが、最初の頃は意外と場所選びや薪拾いなどやることが多くてクラフトまで手が回らない人も多いので、最初は持っているキャンプ道具を活用しながら自然と調和したキャンプをしに行くという認識で選んでみましょう。
個人的に必要最低限と思う装備は以下の9個。

  • それっぽいテント
  • ナイフ
  • のこぎり
  • 麻縄
  • フェロセリウムロッド
  • トイレットペーパー
  • 浄水器
  • エイドキット

刃物は薪拾いや切り出しに使用。
麻縄があれば火起こしも出来るし、クラフトにも使えるので持っておきたい一品。
また野山には水道水など皆無なので川の水を濾過するために浄水器も持っておきましょう。
人が少ない山中ではキャンプよりも怪我の恐れが多いのでエイドキットも必須。ポイズンリムーバーは特に欲しい所。
浄水器やエイドキットに関しては下記記事を参照して選んでみましょう。

逆に使わないことでブッシュクラフトっぽくなるキャンプ道具はこちら。

  • イス
  • コット
  • 焚火台
  • シングルバーナー
  • ペグ
  • ペグハンマー
  • アルミポール
  • 便利な道具
  • カラフルな道具

いる物いらない物のことを簡単にまとめると、やはり "地べたスタイルだとブッシュクラフトっぽい" という印象です。

最初にブッシュクラフトっぽい道具を揃えるよりも、まずブッシュクラフトを始めてみてから何が必要なのかを判断するのも大事です。
斧やナイフを新調してみたけど使い方と合わなかったなんてことも多々あります。
最初の内はキャンプ用として持っていた道具でもブッシュクラフトにハマってく内に、地味色の物や用途にあった物に買い換えることも多いハズ。

4.予備装備 チートアイテム

もしもの為に持っておく道具も選別しておきましょう。
特に未経験だと "意気込んで着火剤無しで挑んだら火起こしできない" なんてことも起こり得ますし、雨で難易度が高くなったりするので火起こし道具はカバンに忍ばせておきましょう。めんどくさい時に楽できるし。

また地べたスタイルは必ずと言っていい程腰を痛めるので、腰が悪い人はイスも念のために持っていくようにしましょう。

予備装備の選び方としては、自分のスキル・装備の充実度などを考慮しながら「失敗しても大丈夫か」を考えて選びましょう。

ブッシュクラフト実行編

実施にブッシュクラフトを行う方法。
と言っても「これがブッシュクラフト」ということではなくて、「こういうことするんだ」くらいに思っておいてください。

場所探し

野営地に着いたらまずは色々な場所探しをします。
探す場所としては下記の3つがメインになります。

  • 基地となる場所
  • トイレ
  • 水場

もちろん既にキャンプをしている人や、痕跡があれば基地はそこでOKです。
あとは腰を据える場所の周りの立地を知ることで、野獣出現や災害など何かあった時に有利になるので、帰路への色々な道中を調べておきましょう。

シェルターを張る場所の探し方としては、水場が近くにあり倒木(薪)も落ちている場所。
背の高い木が屋根になっていたりする場所を選びがちですが、場所によっては虫が落ちてくる場合もあるので注意しましょう。特にヤマビルはエグいです。
水場との距離は雨が降って川が溢れても影響がない程度には離れましょう。

あと場所によっては野鳥撮影や散策など、人が通る可能性もあるので周りの人・動物・環境に配慮した場所選びをしましょう。
またトイレとなる場所は立地によっては数分歩くこともざらなので、近さなどで選ばずに人の迷惑にならない場所を探しましょう。
水場と近いとカエルやサワガニが遊びに来たり、虫も湧きやすいので少し離れるのが鉄則です。

クラフト

各々好きなクラフトをしてみましょう。
簡単な物だとリフレクターやペグなど。
バックパック用のハンガーはロープと枝1本でできるのでこれもオススメ。
ナイフの扱いに慣れているならポットハンガーにもトライしてみましょう。

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二股に分かれている枝は重宝するので、薪にせずクラフトに使うのが鉄板。
まずは「クラフトって言うには恥ずかしい」程度のことから初めてみましょう。自分でこさえたものでキャンプをするのはワクワクしますよ。

お片付け

ブッシュクラフトで大事なのは自然との調和。なので片付けもしっかり行いましょう。
ブッシュクラフターも心に刻んでいる海外の屋外倫理にLeave No Trace(リーブノートレース)という言葉があります。日本語で痕跡を残さないといった意味で、火の跡や人のいた跡を無くして元通りにして帰りましょうといった感じです。

ゴミを残さないのは勿論、薪を拾いすぎて大量に残したり、クラフトした物を残したりなども止めましょう。
また倒木や生えてる物に関わらず木や石を傷つけたりするのもNGです。

Leave No Traceの精神として、自分の出したゴミや汚れだけでなく元からあるゴミなども拾うのが立派なブッシュクラフターと言えるでしょう。

焚き火の後始末に関しては以下の記事を参考にしてみてください。