夏キャンプ
- 作成日
- 編集日2024-07-04
夏季のキャンプのメリットや注意点や暑さ対策に虫対策から、服装・ギア・料理まで徹底解説。
概要
夏のキャンプで気をつけておきたい注意点や、快適にすごすための対策や秘訣をまとめました。
メリット・デメリット
キャンプは「夏と言えば!」なイメージがありますが実はデメリットの方が多く、キャンプフリークになるほど冬キャンプ率が高かったりします。
メリット
夏だから快適になるというメリットは少なく、雰囲気的な物が多いです。
キャンプ道具が安い
夏キャンプの道具が安いと言うよりも、冬キャンプの防寒道具が高いという感じですが…。
シュラフを例に極端な比較で言うと、極寒地でも安心のNANGA レベル8は執筆時で106,700円、HAWK GEARと言う中華の安いシュラフは4,990円と、防寒へ力の入れ具合でこんなにも値段の差があります。
他にもマット、ストーブ、ウェアなどもあり、たとえ1級品を選ばなかったとしても値段の差は歴然です。
荷物が少ない
こちらも夏キャンプで荷物が減ると言うよりも、防寒装備がかさばるという感じですが…。
夏はシュラフじゃなくてインナーシュラフのみや、輻射熱が暑いから焚き火台は小さい物など小ぶりになりがちです。
レジャーの雰囲気
冬はキャンプ好きが仲間内でしっぽりという感じですが、夏は友達はデイキャンプやBBQで済ましてキャンプ好きは泊まりで、という人も多くこれも夏ならではのキャンプの楽しみ方です。
上記の「荷物が少ない」と言うのもあって、キャンプ道具を持ってない人の分まで持ち寄るのも楽だったりします。
また川沿いのキャンプ場や河川敷では、イスを水辺に持っていって足だけ入れて涼むのも夏らしいキャンプですね。
デメリット
夏キャンプは実害がけっこう多いです。
もちろん冬キャンプにも害はありますが、ほとんどが寒さに関することなので防寒すれば解決してしまいますが、夏は対策種類が多いので気をつけましょう。
熱中症の危険がある
言わずもがなの熱中症ですが、気づいた時にはすでに遅く「辛いから帰ろう」と思っても撤収作業などしていられないので注意しましょう。
特に初心者の内は日の動きを考えて設営するのは難しいと思うので熱中症対策は欠かさず行いましょう。
また暑さに関連することで言えば、衣類が汗を吸って重くなる事も多いです。
特に火に強いからとコットン製を選びがちですが、コットンは吸水性が高い上に乾燥しにくいので注意です。
また濡れると保温性や保湿性が落ちるので登山では死の素材なんて呼ばれることもある。
引用元:生地の選び方
虫が多い
虫と一言で言っても、蚊・ハエ・昆虫・ヒル・ムカデ・マダニ・ハサミムシ・アブ・ハチなど種類が多く、行く場所によって生息が変わる上に噛まれたら救急車案件の虫も多いです。
また厄介なのが防虫剤等に慣れすぎて効かなくなっている屈強な虫もいたりします。
人生で一番蚊に刺された記念。
引用元:@natsuqueencamp
パワー森林香、虫除けスプレー、虫除けキャンドル、蚊がいなくなるスプレー…
どれだけ虫対策してても刺される時は刺されます。暑くても肌の露出は最低限!と思い知った夏の終わり。
※弱閲覧注意
人が多い
キャンプ場の予約が困難だったり、うるさい人もワラワラ湧いてくるのも夏の嫌な所。
人気のキャンプ場ではフリーサイトがあっても受付開始時間に到着したら既に車が並んでて1~2時間待ちなんてことも…
フリーサイト目的だとしても行く前にキャンプ場に込み具合を聞いておくといいでしょう。
火元やガイロープ周りで走り回る子供を注意したら親が出てきてトラブルに発展、などもよく聞く話です。
虫対策
コットを活用
エアーマットだけなど地べたに寝ていると狭い所が好きな虫と添い寝することにもなるので、コットを使うことで虫被害を少なく出来ます。
またコットの足に虫除けをすることで二重で対策することが出来ます。
虫除けは四隅に
虫除けはサイトの四隅に設置したりスプレーすることで簡易バリアーとして機能することがあります。
スプレータイプの場合はタープの四隅にスプレーなどで対応できます。
目線ほどの高さにスプレーした方が効果がありますが、薪にスプレーして四隅に置く方法もあります。
※虫の耐性など効き目にも左右されるので効果の保証はできません。
テントには蚊帳を
ほとんどのテントには蚊帳が付いていますが、軍幕などの簡易的なテントやハンモックの場合は蚊帳が付いていないことが多いです。
その場合寝てられないくらいたかられるので注意しましょう。
撤収時にテントに虫が入ったまま家にお持ち帰りというのも定番です。
ランタン活用術
夜は1番明るいランタンを少し離れた場所に置くことで、虫の狙いをランタンに向けることが出来ます。
ですがキャンプ場の作りによっては周りの人に迷惑になる場合もあるので注意しましょう。
場所選び
絶対に当てはまることではないですし、以下のことを避けていたらキャンプができないレベルですが一応参考までに。
虫の発生は人が制御できることではないので過度な期待はやめましょう。
川を避ける
水場の近くは生態系の宝庫なので必然的に虫が多くなります。
特に山の中にある川場はヤマビルやマダニなどがいる可能性もあるので、事前にSNSで「キャンプ場名 マダニ」などで検索してみましょう。
人気の場所について
人が多く集まるキャンプ場では快適にキャンプを行えるように費用を使ってくれているので、キャンプ場側がごみ処理や近隣の害虫駆除などをしている事が多いです。(そもそも虫が少ないから人気な場所もありますが)
印象としてはトイレが綺麗なキャンプ場は虫も少ない印象です。
河川敷について
河川敷などは役所が運営していますが、通報の対応だけしている感じなので人が多ければ虫よけの耐性を付けた虫がいたり、食材のゴミにたかる虫が大量発生していることがあります。
夏キャンプ向きの服装
オーバーサイズはNG
野外で高い温度を保ち続けているのは人体です。
なのでオーバーサイズの服だと中に体温が籠もってしまい暑く感じやすくなります。
生地や風の通り抜けにも左右されますが、夏物はできるだけジャストサイズにするようにしましょう。
また暑いので半袖半ズボンといきたいところですが、日焼けや虫刺されの対策として長袖長ズボンはとても有効です。
特に虫刺されは1度食われたら延々と食われるので、チートアイテムとして持って置くだけでもいいので用意しておきましょう。
生地のオススメ
麻の薄いシャツが涼しくてオススメですが、火の粉に弱いので焚き火をする場合は発汗性の高い夏用のスポーツウェアにしておきましょう。
黒は危険
色は黒・紺・深緑などの暗い色は熱を吸収するので、白などの明るい色にしておきましょう。
もちろんテントやタープも。
白と黒の服で表面温度は20℃以上の差が出たそうです。
引用元:夏キャンプの暑さ対策
帽子
帽子は汗を吸ってくれたり日差しを遮ったりできるので意外と有能です。
特に無防備な頭を直射日光から守ってくれる効果は絶大です。
キャンプに合う物だとブーニーハットやサファリハットがあります。
サングラス
付ける人は少なめですが、場所取りを間違えた時の日差しや水の反射から目を守れるので、サングラスもあると快適になります。
特に水の反射は盲点で被害を受ける人が多いです。
夏キャンプの暑さ対策
塩分は必要以上接種しなくでも大丈夫、スポーツドリンクはガブガブ飲まない、霧吹きを活用したテクニックなど、栄養の話から暑さを乗り切るテクニックを下記のページでまとめています。
夏キャンプ向きのキャンプ道具選び
夏キャンプ向きの料理
汗をかいた時に不足する栄養を補える食べ物や、食欲がない時にオススメの料理、キャンプでも作りやすい夏向けの料理などをまとめています。